記者が語る、“読まれる広報記事”のコツ「あえて時系列で書かない」そのワケは?
皆さんお久しぶりです、齊藤です。前回の記事はご覧いただけましたか?
まだの方は是非ご一読下さい!
前回はあまりにも肩の力を抜きすぎて問題になったので今回は真面目な記事を書きます(嘘です笑)。
この記事を見ている多くの方が「自社コンテンツの拡充」を社内でのミッションとされています。しかし、実際問題コンテンツってどうやって増やせばいいのでしょうか?
マーケターや広報担当者が自社コンテンツの拡大の重要性を認識しつつも、なかなか制作難しいという相談を弊社CLからも度々いただきます。
そこで今回は当社のプロ編集記者2人に実際のコンテンツ制作のノウハウを聞いて、読者の皆さんと勉強していこうと思います!
齊藤:
改めてよろしくお願いします。
それでは編集記者のお二人荒岡さんと小林さん、簡単に自己紹介をお願いします。
荒岡:
AIやクラウドなど最新のIT情報を報じるITmedia NEWS編集部で編集記者をしています。
ニュースを素早く分かりやすくお伝えできるよう、日進月歩するテクノロジーの最前線で毎日奮闘中です!
小林:
ITmedia ビジネスオンライン編集部の小林です。
ビジネスパーソンの業務課題を解決するヒントを発信しています!
齊藤:
ありがとうございます。
それでは早速お二人にコンテンツ制作のいろはについて質問させていただきます!
コンテンツの種ってどうやって探せばいいですか?
齊藤:
本当に基本的な質問ですが、そもそもコンテンツのネタ探しから難航しているという話も多いんですよね。
荒岡:そうですね、コンテンツ制作に関してはどんなネタから記事を作るか、よりはその記事を読んでどんな影響を与えたいか・どんな行動を取ってほしいか、を意識しています。
小林:
その観点は非常に大事です。やはり情報発信する目的は具体的な行動を取ってもらうことですから。
とはいえコンテンツに自社PR色が過剰だと読者としても読みづらい。
むしろお役立ち情報や面白コラムを投稿することで親近感を持って社名を覚えてもらうくらいが丁度よかったりします。
齊藤:
なるほど。
読者視点を忘れず逆算思考を持ったコンテンツ発信が重要なのですね。
刺さる記事設計とは?
齊藤:
コンテンツの作る側からしたらどうしても記事は読まれたいものですが、そのために必要な記事の条件はありますか?
荒岡:
やはり1つの記事に伝えたいことを盛り込みすぎない、ことでしょうか。
いろいろと詰め込みたくなっても、それでは情報過多になって読者の離脱を招きがち。あえて強く主張したいトピックに絞ることが大事です。
小林:
読まれる記事の条件があれば私が知りたいくらいですが・・・やはり文章構成は大事です。
例えば紹介したいサービスの導入事例を記事にする場合、あえて時系列で書かない、とかですかね。
齊藤:
しかしそうしてしまうと導入までの過程が伝わりづらくなったりしませんか?
小林:
いえ、むしろ読み手が知りたいのは導入前の状況と導入後の結果、そしてその結果になった要因は何なのかということなので、文頭でどんないい結果がもたらされたのかを先に書いてその要因(導入経緯)を解説した方が読者の離脱を招きにくいです。
荒岡:
読者を意識するという観点でもう1つ注意すべきなのは読みやすい文章で書くということです。
例えば「頭が赤い魚を食べる猫」という文章で、頭が赤いのは猫でしょうか、魚でしょうか?
このような「入れ子構造」の文章は避けたほうが良いです。
また、文章1つ1つを粘り強く見直して遠回しな表現を削ることも大事ですね。
※「頭が赤い魚を食べる猫」で調べると面白い話が出ていきます
小林:
あと非常に大事なのはタイトル決めです。
抽象的に記事全体を表すタイトルより具体的に特定の箇所にフォーカスしたタイトルの方が読み手の注意を引けるので是非タイトルにはこだわってください!
齊藤:
なるほど、コンテンツ制作1つを取っても見てもこれほど気を付けるべき点があるということですね。
特に読者を意識して読みやすい文章を作り、読後のアクションにも気を付けるという非常にためになるお話でした。
本日は本当にありがとうございました。
荒岡&小林:
ありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。こうして話してみて、普段自分たちが意識していることを改めて確認できました。私たちもコンテンツ制作に精進していきます。
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