インターン生のCEATEC取材記 Sony オリジナルブレンドマテリアル
ITmediaでインターンをしています、大湯元気です。
10月に幕張で開催されたCEATECでSONYの梱包材に関する取材を行ってきました。
私がSONYを取材しようと思ったのは、以前からSONY製品が身近にあり所持しているヘッドホンやスマートフォンの梱包がユニークなパッケージになったと聞き、興味を持ったからです。
SONYのパッケージに使われる『オリジナルブレンドマテリアル』は、ソニーが独自開発した紙素材です。多くの紙製品は、成長サイクルが長い植物から作られていますが、オリジナルブレンドマテリアルには一年程度で成長する竹やサトウキビ、市場から回収されたリサイクルペーパーなどを使用しています。オリジナルブレンドマテリアルを使用した
梱包材はそのまま他の紙類と同じように分別せずに回収、リサイクルができるために再利用しやすい点も持ち合わせています。
また、オリジナルブレンドマテリアルはこれまでの板紙で折り畳む必要のある素材と異なり、成型加工を用いることで印刷の必要のない、これまでプラスチックなどを使用していたトレイなどの立体的かつ強度のある梱包を実現しています。
現在これらの梱包材はSIMフリー版のXperia、ヘッドホンのフラッグシップモデルである1000Xシリーズなどに採用されています。
ソニーの取組みを取材し、製品のパッケージに紙を採用するという発想に驚きました。
これまでプラスチック製だった内部のトレイや内箱、クッション、さらにはこれまでインクが必要だった文字なども成型加工によって同じ素材で実現されており、予想以上に全ての梱包において進んだ発展を目にし、なおかつ強度なども十分保っているという完成度の高さには驚く限りです。
また、素材に関しても成長に時間のかかってしまう木ではなく、成長が極めて早い竹や砂糖生成後のサトウキビなどこれまで活用されてこなかった素材を使用し環境への負荷に注目しているという点も着眼点に驚きました。
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