ピヨピヨインサイドセールスの成長記

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ピヨピヨインサイドセールスから編集記者になった半田さんにインタビュー


こんにちは。ピヨピヨインサイドセールスのサカナです。

さて、今回は「EE Times Japan」で編集記者をしている半田さんへのインタビューです。

半田さんは、2020年4月に総合職(営業職/インサイドセールス)として入社後、本コラム「ピヨピヨインサイドセールスの成長記」を立ち上げた先輩です。2022年10月に異動し、現在はEE Times Japanで編集記者をしています。

とても社交的で面倒見の良い先輩なので、現在の仕事について詳しくお話を伺いたいと思い、取材の機会をいただきました。

半田さんの自己紹介のリンクは以下になります。
はじめまして!産毛の小鳥の自己紹介
https://promotion.itmedia.co.jp/blog/0



 半田さんプロフィール:
・2020年4月にアイティメディアに総合職(営業)で入社、インサイドセールスを担当
・2022年10月からEE Times Japanで編集記者を担当
・趣味は武道・ディベート・楽器・将棋など



EE Times Japan

サカナ
はじめに、半田さんの担当領域について伺ってもよろしいでしょうか?

半田さん:
今現在、EE Times Japanで編集記者をしています。
EE Times Japanでは主に半導体領域をメインに扱っています。少しかみ砕いて説明すると、電子機器の中に入っている基板や、その基板の中に入っている緑色や黒色の四角いチップ、さらにそのチップの設計に携わっている技術者が主な読者です。
半導体業界では、現在進行形で使われているPCやスマートフォンなどの性能向上に関わる技術だけでなく、空飛ぶクルマや遠隔医療など、5年先や10年先の未来の技術も扱っています。

サカナ
ありがとうございます。確かにEE Times Japanでは、現在の技術もさることながら研究段階の未来の技術も取り上げている印象があります。
曖昧な質問ですが、半導体技術の進歩はどこに向かっていると思いますか?

半田さん:
キーワードになってくるのは「小型化」、「省電力化」、「高出力化」の大きく3つだと思います。これらは半導体業界全体で目指していて、どの会社もアピールするポイントですね。
その原動力は、やはり近年の環境に対する配慮、カーボンニュートラルの実現です。
例えば、ある半導体部品が性能を維持したまま半分の大きさになった場合、空いたスペースにもう1つ同じ部品を入れることができるため、実質2倍の性能を発揮できるようになります。
一方で、小さくなるほど製造が難しくなることに加え、組み込み工程では部品同士の距離が近づくため、お互いに磁気や熱などにより干渉しあって不具合が生じるといった課題が生まれます。
半導体業界では、こういった課題を技術の力で乗り越えようとしています。

サカナ
半導体領域で現在注目されているのはどのような分野でしょうか?

半田さん:
そうですね。現在注目されているのは、AIの分野だと思います。近年、『chatGPT』などをはじめとした生成AIなどのトピックは、ビジネスの場でも注目されていますが、半導体業界でも同じです。
AIというのはものすごく多くの情報を処理してくれる反面、消費電力も多く、環境にも負荷をかけてしまいます。
半導体は、電子機器の基礎の基礎になる技術ですので、性能を上げて1つの情報処理に必要な電力を少し削減するだけで、AI全体では消費電力削減に大きく貢献できます。
半導体という単位では微々たるものだったとしても、広く見ると大きな進化を見込めるのが半導体の魅力ですね。

サカナ
ありがとうございます。続いて、半田さんが個人的に注目しているトピック等はありますでしょうか?

半田さん:
個人的に注目しているのは、空飛ぶ基地局と言われているHAPSという技術です。
現在スマホやPC等に使われているインターネットは、地上にある電波塔から電波を飛ばして我々のところまで届くわけですが、電波を地上の電波塔から発信するには物理的な限界があります。例えば、街中や海上に電波塔を建設できないことや、森林やビルなどの遮蔽物があることです。
そのような課題を解決しようとしているのがこのHAPSという技術になります。この技術は電波の基地局を空に飛ばす仕組みで、ソーラーパネルで自家発電しながら空から電波を送ることで、より広い地域に電波を届けることができます。

半田さんの編集記事:空飛ぶ基地局「HAPS」、2027年の実用化へ
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2303/29/news070.html


編集記者の仕事

サカナ
記事を書くうえで大切にしていることはありますか?

半田さん:
編集記者としては、読者が求める/必要な情報を届けるのが大原則です。加えて、私がこれだけは外せないと意識しているのは、記事を読んだときに希望を持ってもらえるかということです。
というのも、前述したとおり私は出版物から希望をもらって救われた過去があることから、編集記者を目指しました。
情報で誰かに希望を届けるという思いでメディアに入ったので、例えば『ある会社が失敗した』という記事よりも『ここの会社は失敗したがここまで這い上がりました』みたいな記事を書きたいと考えています。
そのため、前向きに記事を書くことを意識しています。もちろんネガティブ・デメリットな内容も取材しますが、そこは「ここが伸びしろだ」というような書き方をしています。
また私の取材分野に置き換えてみると、半導体領域の新技術を取材していくなかで「この技術は社会でどんな役に立つんだろう?」という見方を持っています。
半導体技術だけ見ても使われ方は多種多様なので、その技術が具体的にどのように人に届くのかという観点を大事にしています。
とはいえ、読者に正確な情報を届けることが編集記者の使命なので、誰がいつ読んでも誤解を生まない表現は大前提ではありますが。

サカナ
ありがとうございます。半田さんは、学生時代から現在に至るまで長年ディベート(討論)をされていると聞きましたが、その経験は編集記者の仕事と繋がることなどはありますでしょうか?

半田さん:
良い質問です。まさにディベートの考え方は編集記者の取材や記事の作成に繋がっています。
ディベートというのは、現在があって未来があって、何かの施策を導入することによって『現状から良くなるか?』と『現状から悪くなるか?』ということを議論し競っています。
つまり注目するポイントは現在と未来の差分になり、良い変化の方が大きければ賛成側の勝ち、悪い変化の方が大きければ否定(反対)側の勝ちになります。
そしてこの議論の上で勝つためには、現在と未来の差分について分析/把握し証明しないといけないのですが、過程についても追及しなければなりません。
例えば、「100万円儲ける」というメリット/良い点などがあったとしても、ビジネスで儲けるのか、ギャンブルで儲けるのかなど様々な儲け方があります。そのため「どのような方法で?」という過程の部分の理屈を詰めていくことが必要です。
話を戻しますが、編集記事も組み立て方が同じだと思っていて、現在・未来・過程について追及して記事を書くようにしています。

サカナ
ありがとうございます。


最後に

半田さんの編集記者という仕事を取材させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
​​​​​​​半田さんとは以前よりお話させていたことはあったのですが、編集記者としての半田さんについてはあまりお話を伺ったことがなく、半導体領域のトピックも含めて、知りたいことをたくさん伺うことができたので貴重なお時間になりました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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サカナ
サカナ
アイティメディア株式会社インサイドセールス部所属。 メディア営業の基本の「き」から勉強中。 泳ぐことが得意なのでサカナです。
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