
テキストと動画で何が違う?セキュリティ専門記者の知見を活かした動画制作の巻
こんにちは。2025年度新入社員、インサイドセールス部のアスパラです。
つい最近年が明けたと思っていたのに、もうすぐ4月になってしまいますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は最近、Netflixで配信されている韓国の料理番組「白と黒のスプーン」にハマり、シリーズを一気に見てしまいました。出演シェフたちの華麗な包丁さばきに憧れて、特に意味もなく野菜の超細切りに挑戦する毎日です。
そんな「動画の影響力」を身近に感じる今日このごろですが、改めて周囲を見渡してみても、動画コンテンツが著しく増加していますね。例えば電車内で液晶を見ている人の多くが文字を読むより動画を見ている気がして、「世間では動画派が多いのかな」と思ったりもします。
ちなみに、アイティメディアといえば記事コンテンツのイメージが強いかと思いますが、実は今、動画プラットフォーム「TechLIVE 」を本格的に展開しています。
正直なところ、この話を聞いた時は
「なんでアイティメディアが動画??」
「記事を書くための編集力や取材力が、そのまま動画づくりにも活かせるものなの?」
「どんな人が視聴者になるの?」
と、思わず首をかしげてしまいました。
そこで本日は、その「なんで?」の真相を確かめるべく、TechLIVEに多数出演している弊社の編集記者、田渕さんにインタビューを行いたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください!
記者が手掛ける動画制作の裏側
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~田渕さん基本プロフィール~
・BtoBメディア事業本部 DX編集統括部 戦略IT編集部 経営ITチーム
・主にITmedia エンタープライズのセキュリティ領域を担当
・現在はTechLIVEにも出演中
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アスパラ:
こんにちは!本日はお忙しいところインタビューのお時間をいただき、ありがとうございます。
はじめに、田渕さんの経歴から教えていただけますか?
田渕さん:
実は前職はエンジニアでした。でも正直、エンジニアには全然向いていなくて。一方で、昔から文章を書くのは好きで、副業でライターもしていました。エンジニアを辞めてフリーライターになろうと決めた瞬間にコロナ禍になり、これは食べていけないと思って就活しアイティメディアに入社しました。主にITmedia エンタープライズでセキュリティ分野の記事を執筆しています。
(田渕さん執筆記事はこちらからご覧いただけます!)
アスパラ:
転職して「書くこと」の専門家になった田渕さんが、動画にも出演されるようになったきっかけは何でしょうか?
田渕さん:
一番の理由は、生成AIへの危機感です。調査をしてまとめるだけの通称「コタツ記事」はAIに代替されます。生き残るには、「現場に行く」や「体を張って表に出る」といった、AIにできないフィジカルな要素が重要だと考え、行き着いたのがTechLIVEの出演でした。
もともとイベントのモデレーターなどの役回りも多く、人前に出ることへの抵抗はありませんでした。編集者の中には表に出たがらない方もいますが、「出るだけで価値になるなら出ます!」というスタンスで始めました。YouTubeは不特定多数に見られるため、内容と無関係なコメントが付くこともありますが、逆に「一般大衆に広がっている証拠だ」と感謝するようにしています。
アスパラ:
TechLIVEでは動画出演以外に、企画・撮影・分析といった一連の工程のどの部分に携わっているのですか?
田渕さん:
ほぼ全てです。ネタ出し、企画のブラッシュアップ、出演者の選定や交渉、収録、動画編集会社への具体的な指示、タイトル・サムネイル・概要の考案、そして公開後の分析と改善策の検討まで行います。
芸能人のテレビ出演とは異なり一から十まで制作に関わるので、ほぼYouTuberのような活動です。
アスパラ:
セキュリティ分野に精通した編集記者である田渕さんが、企画・制作を一貫して担当されるのですね。
アイティメディアならではの取材力と専門性が、TechLIVEのコンテンツに反映されていることがよく分かりました。
記事と動画、見せ方はどう変わる?
アスパラ:
記事と動画、それぞれのコンテンツを作成するにあたり、意識している違いはありますか?
田渕さん:
そこは明確に変えています。
編集記事は、ITmedia エンタープライズの読者に深く刺さる、専門的なコンテンツ作りを目指しています。対してYouTubeで公開しているTechLIVEでは、当社の特徴であるITの専門性を重視しつつ、より広い大衆への拡散を重視しています。
サムネイルやタイトルをキャッチーにしたり、私自身も「キャラ」として認識してもらえるようフードを深くかぶってハッカー風の演出をしたり、ビジュアル面でも工夫しています。出演者としてのキャラクターを立てて、自分にファンがつくようなコンテンツを模索しているんです。

▲ハッカーに扮した田渕さん
アスパラ:
そのセルフプロデュースは、田渕さんお一人で考えているんですか?
田渕さん:
いえいえ、プロデューサーとめちゃくちゃ相談して作り込んでいます。私はあくまで記者であって、番組制作の専門家ではないので、その道の知見があるプロデューサーと話し合っています。
大衆に受ける見せ方を追及しつつ、我々の強みであるITの専門性を保ったまま、いかにバズらせるか。これが重要です。
アスパラ:
なるほど、プロの視点を入れて戦略的に見せ方を模索しているのですね。動画は記事以上に「誰が語っているか」という情報が強く伝わるので、キャラクター性が重要になるのも頷けます。
また、動画だと田渕さんの主観がよりダイレクトに伝わってくる感じがします。
田渕さん:
それは狙い通りかもしれません。多くの人が関心を持つ話題をチョイスし、それをキャッチーな手法や言葉で解説することで、視聴者の興味・共感を呼ぶことを目指しています。
アスパラ:
その他に、バズを生むための秘訣はありますか?
田渕さん:
まず大事なのはトレンド感ですね。旬の話題が腐らないうちに、いかに早く世に出すか。そしてもう一つ重要なのが視点です。
例えば、アスクルさんのランサムウェア被害に関する対談動画は再生数が伸びましたが、あれは公開されている報告書をなぞるだけではなく、攻撃者ならではの視点に立ち、アンダーグラウンドのデータ情報まで踏み込んで解説しました。旬の話題を独自の切り口で語ったことが、視聴者に刺さったんだと思います。
▼YouTubeで視聴
アスクルのランサムウェア被害 原因は凡ミス? ダークWebに潜り真相に迫る(攻撃者の目#9)
アスパラ:
では、記事と動画の双方を手掛けることによる相乗効果はありますか?
田渕さん:
TechLIVEは始まったばかりなので未知数な部分もありますが、記事制作で培った取材力や知見は、動画制作においても軸となっています。
また、動画出演によって認知度が上がれば、記事の方でも「あの人に依頼したい」といった指名が増え、個人のプレゼンスが高まることは期待できますね。
実際、先日全く知らない方に「番組見てます」と声をかけられたんです。これは動画がより多くの人に着実に広がっている証拠だと感じました。この認知度の向上がうまく記事にも結びつけば、相乗効果が生まれると考えています。
目指せ!「10万再生」と「銀の盾」
アスパラ:
今後の目標についてお聞かせください。
田渕さん:
まずは、より多くの人にセキュリティを知っていただき、啓発していけるような動画を作りたいです。そのために、大衆に広げること、つまり「バズる」ことが重要だと考えています。
具体的には、今伸びているもので3万弱の再生数ですが、10万再生を目指したいです。チャンネル全体としても、YouTubeで登録者数10万人を達成し、銀の盾をもらいたいですね。
また、記事と動画を組み合わせ、新たな層へセキュリティ意識を高めるためのコンテンツを届けることが今後の大きな目標です。
アスパラ:
最後に、田渕さん的に特におすすめの動画はありますか?
田渕さん:
やはり先ほど言及した、アスクルのランサムウェア被害についての対談動画ですね。現在3.2万回再生(2026/03/13時点)なので、ぜひご視聴いただけると嬉しいです。
▼YouTubeで視聴
アスクルのランサムウェア被害 原因は凡ミス? ダークWebに潜り真相に迫る(攻撃者の目#9)
アスパラ:
読者の皆様、ぜひ高評価とチャンネル登録もよろしくお願いします!
田渕さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!
終わりに
皆様いかがでしたでしょうか。
編集記者の方が、ここまでTechLIVEの制作に深く携わっているとは知りませんでした。
お話を聞いて、初めてYouTuberの知り合いができたみたいで、なんだか嬉しい気持ちです。
田渕さんが「バズる」という言葉を何度も使われていたのが印象的でした。記事も動画も、受け取る読者や視聴者がいて初めて成立するのだと改めて実感しています。
コンテンツを磨くことはもちろん、いかにして情報を届けるかというメディア本来の役割を再認識できたと思います。
こうした背景もあり、最近ではTechLIVEを活用したプロモーションのご相談をいただく機会も増えています。動画という新しい形で貴社の価値を届けることに興味をお持ちの方は、ぜひ以下のサービスサイトもご覧ください。
https://promotion.itmedia.co.jp/service/techlive#contact
さて、私アスパラのコラムは本作が最後になります。
筆が遅く数本しか書くことができませんでしたが、執筆を通して自社の新たな挑戦を深く知る良い機会になりました。
ここで得た学びを糧に、自社サービスの価値をみなさまにしっかりとお伝えできるよう、精進してまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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